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サイゼリヤのヴェルデッキオ

一番最初にサイゼリヤのヴェルデッキオを認識したのは2ちゃんねるの掲示板だったような気がするので、作り手が同じなのかは分からないけれど多分結構前から取り扱いがあるのだと思います。

サイゼリヤ飲みは10年くらい前にハマっていて(大震災当日もやってる店が無さすぎて近所のサイゼリヤで友人とマグナムボトルを飲んでいた記憶が…)その頃は赤のよく冷えたハウスワインがストレスなく飲める味わい(白はやや残糖が気になった)でそればかり飲んでいたのですが、サイゼリヤ飲みが一般化するに従って恐らくリリースが早まり熟成期間が短くなり美味しくないボジョレーヌーボーのような果皮のニュアンスが目立つものになっていき(熟成期間の短縮が味わいを平板にするのは最近のクリュッグも同じ)足が遠のいていたのですがよりイタリア料理の店に寄せたメニュー構成になったという噂を聞いてからたまに足を運びます。ランプレドット(フィレンツェのもつ煮)がファミレスにあるのは凄い。

肝心の味わいは堅実なヴェルデッキオのようなリースリング的粘性や火打ち石的ミネラルの強さは感じない極めてフラットなよく言えば飲みやすい味わいですが、ちりちりする微発砲や酸、ビターなニュアンスは微かに感じる、ちゃんとワインでそれなりにスムースに飲めるので外食で1本1000円で供されるものとしてこれ以上の選択は中々無いと思います。

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